肩コリってなに?
肩がこっている。
だから肩コリ。
こっているとは言うけれど、イマイチこのコリっていうものの正体がわからないって方もいるかと思います。
この記事では肩コリの原因と解消法について説明していきます。
話に入る前に
いきなりですが、この『肩コリ』という表現を日本で始めて使った人って知っていますか?
実はあの『夏目漱石』なんです。
ってこれは有名な話ですよね。
小説の中で『肩コリ』という表現を使い、日本中に広がっていったと言われています。
小説のタイトルは『門』です。
興味があるかたは読んでみてください。
覚えておけば、人生のどこかで役に立つ日がきっと来る。
か、どうかは保証しませんが、ひとつの豆知識として覚えておいても良いかと思います。
すみません、話がそれてしまったのでもとに戻します。
肩コリの原因ってなんですか?
肩コリの症状を人に説明する時『肩が重い』『肩がだるい』『肩が張っている』などなどいろんな表現の仕方があります。
ズバリその自覚症状の原因の多くは、肩を構成している筋肉が緊張している状態が続いていることなのです。
たとえばPCやスマホを使用する時、長い時間背中が丸まっていたり、腕が同じ位置で固定されたりと、長らく無理な姿勢が続きますよね。
または荷物の上げ下ろしを繰り返したりと、同じ動作を続けるような仕事をしている人は、肩周りの筋肉が緊張し収縮している状態になります。
このように筋肉が収縮した状態になると、その筋肉に沿って走っている血管が圧迫されてしまい血液の流れが悪くなってしまうのです。
筋肉の緊張状態が続き、血液の流れが悪くなってしまうと、血液の中に乳酸と呼ばれる疲労物質が溜まっていきます。
この緊張状態がゆるむことなく維持されていると、疲労物質が溜まりやすい状態となり『肩コリ』になってしまいます。
『首コリ』も同様のことが言えます。
特に首は5Kgはあると言われている頭部を支えています。
スマホを見る時に自然と頭が下に傾くことって結構ありますよね。
その頭が前に傾けば体の支点から外れてしまい、首の後ろの筋肉で頭を引っ張って支えている状態になっています。
当然首の後ろから肩にかけての筋肉には負担が加わり緊張状態となります。
そして疲労が蓄積されていきます。
これが『肩コリ』『首コリ』になっていく原因です。
肩コリを解消させる対処法ってありますか?
肩コリを解消するために行うことは、たった2つだけです。
- 体を動かすこと
- こっている部位を温めること
体を動かすことで緊張した筋肉がほぐれ、こっている部分が温まれば血液の流れはよくなるという単純明快なシステムとなっております。
かんたんなことなんですが、意外とこれができないんですよ。
いや、できるのですが長続きしないんですよね。
先に説明したとおり、肩コリになるまでには同じ姿勢が続いたり、同じ動作が繰り返されることで発生すると説明しました。
ということは、一瞬で肩コリになってしまうと言うことではありません。
そうなるまでに何日もの時間がかかっているのです。
肩コリを解消するために運動をし温めたとしても、その時はすっきりしますが、1日たてばまた元どおりになっているという人も多いでしょう。
つまり、運動や温めも時間をかけてある程度の期間毎日続けていかなければ、本当に楽になったと実感しないでしょう。
肩コリを解消させるためには少し自分の意識を変え、毎日少しでもよいので運動をする習慣を身につけましょう。
肩コリ解消の運動を始めてみよう!
では、肩コリ解消のための運動を紹介します。
イスに座ったままでもできるタオルを使った運動です。
タオルを準備して下さい。
まずはゆっくりと3〜5秒かけて肩をげていきます。
上まで上がりきったら、ストンと下へ落として下さい。
背中の肩甲骨を上に引っ張り上げるようにイメージしましょう。
同時に肋骨や鎖骨が引き上げられるようにイメージすると効果的です。
首から肩、背中に広がっている僧帽筋という筋肉が動かされます。
上げて下ろしてを1回とし10回繰り返しましょう。
次に体をゆっくりとひねっていきます。
ひねっていくときに口をすぼめて息を吐きながらひねっていくと無駄な力が抜けていきます。
ひねりきったところで3〜5秒程度ストレッチを加えるように静止してください。
ひねり終えたら反対方向へ同じようにひねっていきます。
胸筋や腹筋、背中の筋肉など体幹を構成する筋肉をゆるめていく効果があります。
左右に5回づつ行います。
次に準備したタオルの両端を握り外側へ引っ張ります。
タオルを握った両手を頭の上へ持ち上げ背伸びをするように伸びていきます。
3〜5秒程度持ち上げて伸ばしたあとは、頭の後ろを通るように首の後ろまで下ろしてきます。
図の位置まで下ろしたあとで3〜5秒程度静止して胸を張るようにします。
胸を張りながら背中の肩甲骨を背骨に向かって体の中心へ寄せていくようイメージして下さい。
肩甲骨の周りの筋肉、腕の筋肉、胸や背中の筋肉をゆるめていく効果があります。
上げて下ろしてを1回とし10回繰り返します。
次に体の横を伸ばしていきます。
タオルを持った両手を頭の上まで上げて静止します。
そのままわき腹を伸ばすように体を横に倒していきます。
伸ばしたわき腹にストレッチを加えるよう意識して3〜5秒程度伸ばしていきます。
下がっている方の手を下に引っ張れば反対のわき腹が伸ばしやすくなります。
肋骨の間の筋肉や体の外側の筋肉や腕の筋肉をゆるめていく効果があります。
左右に5回づつ行いましょう。
最後にタオルの片端を片手で持ち、頭の後ろから背中に向けて垂らします。
垂らしたタオルのもう一方の端を反対の手を背中に回しタオルの端を握ります。
背中を洗う時のポーズですね。
上げている手を頭の上に向かって伸ばしてい行くことで、もう一方の手が上に引き上げられます。
この時、胸を張りながらストレッチを加えるように引き上げ3〜5秒程度静止します。
引き上げて伸ばし終えたら、今度は下の手を地面に向かって引き下げます。下がりきったところで同様に3〜5秒程度ストレッチをするように静止してください。
腕や肩関節の周りの筋肉、肩甲骨の周りの筋肉、胸や背中の筋肉をゆるめていく効果があります。
上下に5回づつ繰り返します。
以上に紹介した運動をひと通り実践したとしても10分程度もあればできると思います。
無理に引っ張りすぎたり勢いをつけて伸ばしたりすると逆に痛めてしまいます。
筋肉の張りや伸びを感じながら、じわじわと伸ばしていくことがポイントです。
自分で運動したけどなかなか上手にできない場合は
空いている時間をとって運動はしてみたものの、なかなか改善しないという方もいることでしょう。
こんなときは、1度専門家にお願いしてみてはどうでしょうか?
専門家といえば、街中にあるマッサージサロンや整体院や整骨院などいろいろとあります。
1度もマッサージサロンや整体院に行ったことが無い方は、どこへ行けばいいかわかりませんよね。
どのくらいの時間でどのくらいの料金が必要になるか不安になります。
例えば全国に店舗がある、”りらくる “というお店は、60分で3,600円です。
施術内容は、足つぼマッサージや全身マッサージや特に集中的に施術して欲しいとこなど要望に応えてくれます。
このようにマッサージサロンや整体院に通い体調を管理しながら、自分自身で運動を行い体調を整えていくと良いでしょう。
マッサージサロンや整体院のセラピストから、肩コリの予防対策について教えてもらうこともできます。
まとめ
ここで紹介した運動だけが全てではありません。
大切なことは、同じ姿勢を続けることで筋肉の緊張状態を長続きさせないことです。
できる時間をみつけて、少しでも体を動かす機会をつくってみてください。
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