介護現場で働く職員が心身ともに健康でいるためには?【介護うつを回避する方法】

介護LIFE
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はじめに

本記事では介護職員の「うつ」についてお話したいと思います。

介護職員の方々は、高齢者や障がい者の方々の生活を支える非常に重要な役割を担っています。

しかし、その反面、介護職員の仕事は非常にハードでストレスが溜まりやすい職種でもあります。

そこで、今回は介護職員の方々が抱えるストレスや「うつ」の原因、対策などについてお話ししたいと思います。

介護の現場で働く職員の心の負担とは?

まず、介護職員の方々がどのような大変さを抱えているかについてお話しします。

介護職員の方々は、日々、高齢者や障がい者の方々の身体介護や生活支援を行うため、非常にハードな仕事をしています。

また、介護職員の方々は、利用者の方々と深い関わりを持ちながら、彼らの病気や老化による変化や死別など、様々な人生の局面を共に経験することもあります。

このような大変さにも関わらず、介護職員の方々は、利用者の方々に対して親身に接し、真摯に向き合うため、日々、頑張っています。

しかし、その一方で、介護職員の方々は、常に過酷な状況下に置かれているため、ストレスが溜まりやすく、心身ともに疲れやすい傾向にあります。

心の負担となる出来事とは?

介護職員の方々が抱えるストレスの原因は様々ですが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

・身体的負担
介護職員の方々は、利用者の方々を身体的に支えるため、身体的な負担が非常に大きくなります。
例えば、移乗や入浴のサポートなど、利用者の方々の身体介護には、一定の力が必要であり、それが長時間に渡って続くことで、介護職員の方々の身体に負担がかかります。

・精神的負担
介護職員の方々は、利用者の方々と深い関わりを持ちながら、彼らの病気や老化による変化、死別など、様々な人生の局面を共に経験することがあります。
そのため、精神的な負担も大きくなります。

・人手不足
近年、介護職員の不足が深刻化しています。
そのため、介護職員の方々は、常に過剰な仕事量をこなさなければならず、その結果、ストレスが増大することがあります。

・職場環境
介護職員の方々が働く職場の環境にも、ストレスの原因がある場合があります。
例えば、人間関係がうまくいかない、職場のルールやマニュアルが複雑すぎる、などが挙げられます。

他にも考えられる要因はありますが、主にこれらのことが原因となり、介護職員にとっての負担になっています。

ストレスから生じる症状は?

日々、ストレスを感じ続けていくと、心身の状態が悪くなっていきます。

心の負担から生じる症状は、次のようなものがあります。

・無気力感や興味の欠如日常の楽しみや興味を持つことができなくなる。

・自己否定感や劣等感自分を責めたり、自分に自信が持てなくなる。

・過食や拒食食欲が増えたり、減ったりする。

・睡眠障害浅い眠り、目無理すぎるたりする。

・体調不良疲れやすい、肩こりや頭痛、胃腸の不調を訴えたりする。

・自殺願望自分自身や他人に迷惑をかけないために自殺を考えることがある。

これらの症状が現れた場合には、早期に専門の医師に相談することが必要です。

また、介護職員の場合は、職場の上司や同僚、カウンセラーなど、話を聴いてくれる人がいる場合には積極的に相談することも大切です。

ストレス自己チェックをしてみましょう!
※参考リンク:厚生労働省「5分でできる職場のストレスセルフチェック」

心の負担を軽減するためにできることとは?

介護職員の方々がストレスやうつ病などの症状を回避するためには、以下のような方法があります。

・自分自身のストレスを認識すること
自分がどのようなストレスを感じ、どう対処することができるのかを知ることが大切です。自分自身の感情を理解することで、自己管理ができるようになります。

・リラックスする時間を作ること
忙しい介護現場で働く職員の方々も、自分自身のためにリラックスする時間を作ることが大切です。
たとえば、好きな音楽を聴いたり、散歩をするなど、自分自身の好きなことをしてストレスを解消することができます。

・コミュニケーションをとること
ストレスを抱えると、ついつい自分だけで抱え込んでしまいがちです。
しかし、周りの人とコミュニケーションをとることで、ストレスを共有することができます。
また、相手からのアドバイスやサポートを受けることで、ストレス解消につながります。

・健康的な生活習慣を心がけること
規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
体調が良くなることで、ストレスに強くなることができます。

つらいときは逃げてもいいです!

介護職員の方々がストレスや症状に苦しんでいる場合、つらいときは逃げてもいいことを知っておくことも大切です。

例えば、以下のような方法があります。

・休暇をとる
自分自身のストレスを解消するために、しばらくの間、休暇をとることができます。
しっかりと休息を取ることで、心身ともにリフレッシュすることができます。

・カウンセリングを受ける
専門機関にてストレスに対するカウンセリングを受けることで、自分自身のストレスを解消することができます。
カウンセリングでは、自分自身のストレスの原因を探り、対処法を考えることができます。

・転職する
転職することも一つの手段であり、自分自身のケアになります。
新しい職場で再スタートすることで、前向きに仕事に取り組めるようになるかもしれません。
無理をしてまで、自分がいる場所、置かれている状況にしがみつく必要はありません。
自分自身の身体や心の健康を最優先に考えましょう。

逃げることも選択肢に入れることは、何も恥ずかしいことではありません。

介護職としてのやりがいや喜び

介護職には大変な責任がありますが、同時にやりがいや喜びもたくさんあります。

例えば、利用者様やその家族から「ありがとう」と感謝された時や、思わぬ形で笑顔を取り戻すことができた時などは、自分がやっている仕事が本当に意味のあるものであると実感できます。

また、利用者様とのコミュニケーションを通じて、人とのつながりを深めることもできます。

そのようなやりがいや喜びを感じながら、利用者様と向き合い、共に過ごす時間は、自分自身の人生にも大きな豊かさを与えてくれます。

自分自身を肯定しましょう

介護職員は一人一人が大切な存在であることを再確認してください。

そして、その仕事は誰にでもできるわけではありません。

誰かの人生を支え、助け、そして救っているのです。

その存在がなければ、たくさんの人々が困難な状況に陥ってしまうことでしょう。

あなたが選んだ職業は、素晴らしいものです。あなたがしていることは、とても尊いことです。

常に前向きであることが大切ですが、時にはつらいこともあります。

それでも、あなたが選んだ道を信じ、自信を持って歩んでください。

希望に満ちた介護の現場を目指して

介護職員の「うつ」についてお話ししましたが、どのように対処していけばよいのかについてもお伝えしました。

つらい時には、自分自身を労わり、休むことも大切です。

そして、専門家に相談することも忘れないでください。

最後に、求められているのは完璧な介護職員ではありません。

あなたが心からやりがいを感じ、やりたいことをやりながら働くことができることを望んでいます。

だからこそ、あなたが幸せであることが、大切なのです。

応援されていることを、忘れないでください。

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