柔道整復師は放課後等デイサービスにかかわることができるのか?

柔道整復師LIFE
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柔道整復師の可能性

みなさんは柔道整復師のことを知っていますかと聞かれたら…

整骨院で働いている人でしょう?

スポーツジムのトレーナー?

マッサージや整体をする人?

といった答えを返す人が多いことでしょう。

今回は、この記事を読んでいただいている多くの柔道整復師や、これから柔道整復師を目指す人たちへ、柔道整復師が意外な場所で活躍する可能性について提案します。

その意外な場所とは?…

放課後等デイサービスです!

放課後等デイサービスに通っている子供たちの、健康やスポーツ指導に携わる柔道整復師について、あなたは想像したことがありますか?

この記事では、放課後等デイサービスの概要や柔道整復師の役割、そして柔道整復師が放課後等児童デイサービスにかかわることのメリットについて詳しく説明します。

そして、柔道整復師にとって新たなキャリアアップの可能性について考察していきます。

なんで放課後等デイサービスに柔道整復師が?

この記事を読んでいる人で、「柔道整復師は放課後等デイサービスにかかわることができるのか?」という疑問をもっていませんか?

答えは「できる」ですが、あまり多くの人に知られていません。

実は近年、柔道整復師の資格を持つ人が、放課後等デイサービスで働くことが増えています。

このような動きがある背景には、放課後等デイサービスが増加していることが挙げられます。

過当競争になれば、各事業所は他の事業所との差別化を図ります。

その中で、柔道整復師が持つスキルを活かしたサービスを提供していこうという考えをもつ事業所が増えてきたのです。

また、柔道整復師自身も、新たなキャリアチャンスを模索する中で、放課後等デイサービスでの働き方に興味を持つようになったことも要因の一つです。

本当に柔道整復師が放課後等デイサービスに関わることができる?

実際のところ、放課後等デイサービスを始め、障がい者が利用する障害福祉サービスを運営するための事業所において、柔道整復師は人員基準の資格者として明記されていません。

リハビリに関する職種の担い手の多くは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが挙げられます。

柔道整復師が放課後等デイサービスなどの障害福祉サービスを提供する事業所で勤務する場合の職種は「指導員」「支援員」として勤務することが多いでしょう。

実際は柔道整復師として、専門的知識や技術を活かした指導員または支援員として勤務することになります。

放課後等デイサービスについて

それでは、改めて放課後等デイサービスってどんな場所かを説明したいと思います。

放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、障がいを持つ子どもたちに対して、安全で支援的な環境を提供し、生活能力や社会性を向上させることを目的とした、障害福祉サービスを提供する事業所です。
適切な支援によって、自立支援や社会参加の機会を提供することが役割です。
障がいを持つ子ども達はもちろんのこと、その家族の方々が、より豊かな生活を送るための支援が行われています。
放課後等デイサービスを利用できる対象年齢は?
放課後等デイサービスを利用できる対象者は、学校教育法に規定する学校(幼稚園と大学を除く)に就学している障がいを持つ児童たちです。
年齢は6歳から18歳までで、小学1年生から高校3年生の方が対象になります。
ただし、サービスが終了してしまい十分なサポートを失ってしまう恐れがある場合は、20歳まで利用可能になります。

放課後等児童デイサービスにおける柔道整復師の役割

子供達が安心して放課後等デイサービスを利用するために、柔道整復師に何ができるでしょうか?

主な役割について説明します。

【子供たちの健康管理】
放課後等児童デイサービスに参加する子供たちは、身体的な活動や遊びを通じて成長しています。
柔道整復師は、子供たちの身体的な成長を支援するために、健康管理を行うことができます。
たとえば、子供たちの身体の歪みや姿勢の悪さを発見し、ストレッチや簡単な運動を指導することができます。
正しい運動方法を学ぶことにより、精神的に落ち着くということも期待できます。

【緊急事態への対応】
放課後等児童デイサービスに参加する子供たちは、アクティブに遊んでいるため、時にはケガをしてしまうことがあります。
柔道整復師は外傷の処置に関する知識や技術が豊富で、骨折や脱臼、捻挫、打撲などの応急処置を迅速に行うことができます。
急なケガにも即時に対応できる柔道整復師が近くにいれば、スタッフや子供たちは安心して活動できます。
【スポーツ教室の提供】
柔道整復師は、運動学について専門的な知識を持っており、スポーツに関する指導やアドバイスを提供することができます。
放課後等デイサービス内でスポーツ教室を開き、正しい運動方法や体をケアする方法を指導することができます。
また、他者との関わりが苦手な子供は、スポーツを通してルールやマナーを学ぶことで、他者との関係性を良好にする方法についても学ぶことができます。

柔道整復師が放課後等児童デイサービスにかかわることのメリット

放課後等デイサービスにて柔道整復師が関わることで、どのようなメリットがあるかについて説明していきます。

スキルアップの機会
障害福祉分野で働くことで障がいの種類や症状、障害者の介護や支援方法などについて学ぶことができます。
また、子供たちの発達段階や障がいの程度に応じて、個別に必要な支援の方法なども学ぶことができます。
さらに、チーム医療や地域連携など、柔道整復師としてのスキルに加えて、新たなスキルを身につけることができるのも魅力の一つです。
社会貢献への意識の向上
柔道整復師としての経験を生かし、障がい福祉分野での支援や健康管理に貢献することができます。
子供たちの成長を支援し、ケガの予防や治療、スポーツ指導などを通じて子供たちの健康な成長に貢献できます。
また、障がいを持つ子供たちのサポートにも取り組むことができ、社会的に意義のある仕事に携わることができます。
新たなキャリアチャンスの創出
職務経験を積むことで、新たな資格取得を目指すことができます。
社会福祉士や介護福祉士、ケアマネージャーなどといった資格取得の可能性も生まれてきます。
障害福祉関連の資格で児童発達支援管理責任者やサービス管理責任者、相談支援専門員の資格取得の可能性も生まれます。
専門的な実務経験を積むことにより、新たな資格習得チャンスが広がるのです。
ここで補足をひとつ
柔道整復師が障がい福祉サービス事業所に勤務する以前に、他の分野での実務経験があり、条件を満たしていれば「サービス管理責任者」や「児童発達支援管理責任者」として相談支援の専門職として勤務することができます。
放課後等デイサービスでは「児童発達支援管理責任者」となります。
柔道整復師の資格を持ち「児童発達支援管理責任者」として勤務した場合、柔道整復師の視点から利用者の個別計画を立てることができ、専門の知識を駆使して、利用者に計画案を提供できます。
自らリハビリや運動療法に関する計画を立てて、他の職員に指示、指導しながら実践することが可能となります。
サービス管理責任者については別の記事で紹介しているので、よろしければ読んでください。
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子供たちの未来を支える柔道整復師!

放課後等デイサービスは、障害を持つ子供たちが、学校が終わってからも安心して過ごせる場所です。

そのような大切な場所で働くことができる柔道整復師は、子供たちの健康と安全を守る大切な存在となります。

柔道整復師の知識と技術を活かし、子供たちが運動や遊びを通して健やかに成長する手助けをすることができます。

また、子供たちのケガや痛みを癒すことで、彼らが日々学び成長するための土台作りができます。

さらに、柔道整復師として子供たちに健康的なライフスタイルを教えることもできます。

運動やストレッチの効果、正しい姿勢や食事の大切さを伝えることで、子供たちが健康的な生活習慣を身につけることができます。

なによりも、子供たちからの笑顔や感謝の言葉は何物にも代えがたい喜びです。

あなたも、柔道整復師として、子供たちの成長を支え、彼らの笑顔に出会ってみませんか?

放課後等デイサービスでの仕事は、決して楽な仕事ではありません。

しかし、そのやりがいや喜びは、一生忘れられないものとなることでしょう。

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