時代は超高齢化社会に突入!
高齢社会と呼ばれている昨今、介護保険による介護サービスを利用される方が増加傾向にあります。
そういった中で、介護職の業界で働いてみたいと思う方たちも増えているのではないでしょうか?。
しかし、介護の仕事内容は多岐に渡ります。
これから介護の仕事を始めたいが、知識が乏しいと感じている方たちへ、介護の仕事内容は一体どのようなものなのか?
その具体的な内容を以下にまとめてみました
身体のケア
介護職における身体ケアには、患者の身体の清潔を保ち、体力を維持するために以下のような内容が含まれます。
①入浴やシャワーの介助
入浴やシャワーの準備や手伝いをします。具体的には、湯船やシャワーの準備、身体を洗う、髪を洗う、身体を拭くなどの手伝いを行います。
②口腔ケア
口の中を清潔に保つことで、口臭や虫歯の予防、食事の妨げにならないようにすることが大切です。
具体的には、歯磨きやうがい、口の周りの清拭などを行います。
③介助用具の使用
車椅子や歩行器など、介助用具を使用する場合には、正しい使い方を教えたり、手伝ったりします。
④おむつ交換
寝たきりの患者や、トイレに行けない患者に対して、おむつを交換します。
おむつ交換は、清潔な状態を保つためにも重要な作業です。
⑤ベッドメイキング
寝たきりの患者や、身体を動かせない患者に対して、ベッドメイキングをします。
寝具の清潔を保ち、圧迫痕(あっぱくこん)や褥瘡(じょくそう)の予防につながります。
以上のような身体ケアは、利用者が健康で快適な生活を送るために欠かせない重要な作業です。
介護職の方々は、利用者の状態に合わせて、きめ細かくサポートを行い、利用者の健康と生活の質を向上させるために努力しています。
家事援助
介護職における利用者の家事援助は、身体的に自立が困難な高齢者や障がい者に対して、日常生活で必要な家事を手伝うことを指します。
外出や買い物、家事の手伝いなど、日常生活で必要な支援を行います。
具体的な援助内容は以下の通りです。
①掃除
掃除機をかけたり、モップで床を拭いたり、部屋の清掃を行います。
また、窓拭きやカーテン洗いなど、定期的に行う掃除も手伝います。
②洗濯
洗濯機を使って洗濯したり、干したり、たたんだりすることを手伝います。
③調理
食材の準備や切り分け、調理、食器洗いなど、食事の準備に必要なことを手伝います。
④買い物
食材や日用品の買い物に同行したり、必要なものを買ってきたりすることを手伝います。
⑤ゴミ出し
家庭内でのゴミの分別や収集、持ち出しを手伝います。
以上のように、利用者の生活に必要な家事を手伝いながら、利用者自身ができるだけ自立した生活を送ることができるよう支援することが介護職における家事援助の役割です。
食事に関する介助
食事介助は、介護職が高齢者や障がい者などの方々が食事を摂る際に手伝うことです。
具体的な内容は以下の通りです。
①食事前の準備
食事を摂るために必要な食器やスプーン、フォークなどを用意し、配膳します。
②食事の介助
高齢者や障がい者などの方々に合わせて、食べやすいように食事をカットしたり、飲み物を用意したりします。
また、食べるスピードに合わせて食事を進めたり、食べ物が口の中に詰まらないように気を付けます。
③食事の補助
食事を自力で摂ることが難しい方々には、スプーンやフォークを手渡して食事を手伝います。
また、口に食べ物を入れる手助けを行ったり、飲み物を飲ませる手伝いを行います。
④食事の後始末
食事が終わった後には、食器類を回収し洗浄します。
また、歯磨きや口腔ケアを手伝ったり、トイレに行く手伝いをする場合もあります。
食事介助は、食べ物を食べることができる方々でも、高齢や障がいによって、自力で食事をすることが困難になっている場合があります。
介護職が手伝うことで、食事を楽しく食べることができるようになり、栄養バランスのとれた食事を摂ることができます。
また、食事介助を通じて、コミュニケーションをとることで、高齢者や障がい者の方々の心のケアにも繋がります。
病状の観察と報告
利用者の病状を観察し、利用者本人やその家族、または医療機関に報告することで、早期の治療や介入を行います。
介護職における利用者の病状の観察と報告は、利用者の健康状態を正確に把握し、早期の治療や介入につなげるために非常に重要な役割を担っています。
以下に具体的な内容を説明します。
①病状の観察
利用者の病状の観察は、日常の生活の中で行います。例えば、利用者が食事をする際に、喉を詰まらせたり、咳をしたりするなど、不自然な動きや反応が見られた場合は、その原因を探ります。また、利用者の体温、脈拍、呼吸などのバイタルサインを測定し、異常があれば適切に対処します。
②病状の報告
利用者の病状の報告は、観察した内容を記録し、医師や看護師などに報告することです。
報告する内容には、利用者の状態の変化や症状の具体的な内容、報告する日時や報告者の名前などが含まれます。
報告の方法には、口頭での報告や書面での報告、電話やメールなどの方法があります。
③病状の記録
利用者の病状の記録は、報告する内容を日報や記録用紙に記入することです。
記録する内容には、利用者の身体的状態、食事の内容や摂取量、排泄や排泄物の状態、薬の投与状況や副作用の有無、病状の変化などが含まれます。
また、記録する際には、正確な日時や報告者の名前なども記録します。
利用者の病状の観察と報告は、利用者の健康状態を把握するだけでなく、他の介護職員や医師、看護師などとの連携にも重要な役割を果たします。
適切に行われることで、利用者の健康が維持され快適な日常生活を送ることができるのです。
精神的なサポート
介護職における精神的なサポートは、コミュニケーションやレクリエーションを行ったり、趣味や興味を共有することで、孤独感や不安感を和らげたり、元気を取り戻す手伝いをします。
以下に、具体的なサポートの内容を詳しく説明します。
①コミュニケーション
利用者とのコミュニケーションを大切にすることが精神的なサポートの一つです。
介護職員は、利用者と積極的にコミュニケーションをとり、話を聞くことで利用者の話し相手になり、孤独感を和らげます。
また、利用者との会話の中で、利用者の興味や関心があることについて話し合うことで、利用者の自尊心を高め、元気を取り戻すことができます。
②レクリエーション
レクリエーションは、利用者が気分を軽くするためのアクティビティです。
介護職員は、利用者が興味を持つ活動を提案し、実施することで、利用者がリラックスし、楽しい時間を過ごすことができます。
例えば、手芸やお菓子作り、音楽鑑賞、軽い運動などがあります。
③趣味や興味を共有すること
利用者と趣味や興味を共有することも、利用者の孤独感や不安感を和らげる方法の一つです。
介護職員は、利用者が興味を持っていることを聞き出し、その話題について共感することで、利用者とのコミュニケーションを深め、利用者の心を癒すことができます。
④感情の共有
利用者が孤独感や不安感を感じている場合、介護職員は感情の共有をすることで、患者の気持ちに寄り添います。
例えば、「あなたの気持ちはよくわかります」と言ったり、手を握ったりすることで、利用者が自分の気持ちを開放しリラックスすることができます。
以上のように、介護職における精神的なサポートは、利用者とのコミュニケーションを重要視し、心が通じ合えるよう努めていくことが望ましいです。
感謝される喜び!
ここまで述べた通り、利用者の身体的・精神的なケアや日常生活の支援を通じて、利用者の健康や生活の質を向上させることが介護の仕事の目的です。
介護職が日々の仕事を終えた時に喜びを感じることは、利用者様が笑顔で「ありがとう」と言ってくれたことや、自分の手助けで利用者様が少しでも快適に過ごせたこと、利用者様の心に触れられたことなどがあります。
また、同僚や上司からのお褒めの言葉や、職場でのチームワークが良かったことなども喜びとして感じることがあります。
最も大切なことは、自分自身が介護職として役立ったと感じることです。
この記事を読んで、介護職に挑戦してみたいなと思う人がいれば幸いです。
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