柔道整復師になりたいけど、何から始めればいい?

手技療法の職種
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柔道整復師になるには

柔道整復師になるには柔道整復師養成施設として認定されている専門学校(3年制以上)、短大(3年制)、大学(4年制)で所定の科目を履修した後に受験資格を得ることができ、国家試験に合格することで柔道整復師になることができます。

柔道整復師の試験について

柔道整復師の試験科目は以下のとおりです。

解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規の全11科目となります。

受験の流れは、まず3年生時の10月下旬~12月上旬頃に認定実技審査を受けることになります。

決められた時間内に柔道整復の実技や柔道の実技を行い審査員による審査を受けます。

認定実技審査は普通に授業を受け仲間と練習していれば、難なく受かることができるかと思いますが、万が一ということもあり得ますので対策は十分に行ってください。
一度ダメでも再審査があったはずです。

実技審査がメインなのですが、整復実技の時に審査員による口頭の質疑応答があります。この質疑応答に苦戦された方も多いのではないでしょうか?

気になる方は参考までにこちらをどうぞ

認定実技審査要領 ”引用 公益財団法人 柔道整復研修試験財団”

筆記受験の願書は1月下旬頃に「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」から在籍している専門学校等へ送られてきますので、そこから受け取り出願します。

試験は3月に行われます。試験会場はそれぞれ在籍している専門学校等の最寄りの試験会場で受験します。どの試験会場で受験するかは専門学校等から説明を受け願書に記入してください。

試験時間は午前の部(2時間30分)と午後の部(2時間30分)に分かれています。

午前9時半から開始され午後4時に終了します。

午前の部の出題数は120問で午後の部の出題数は110問あります。

試験の回答方法は選択式の問題となり、マークシートの数字を塗りつぶしていきます。

記述式・論文式の試験はありません。

出題数は全部で230問あるのですが、その中に必須問題が30問あり8割以上つまり24点以上取らなければ、残りの200問が満点でも不合格となります。

この必須問題は各科目の基礎的な問題で解けて当たり前という難易度なんですが、いざ本番となると一瞬頭が真っ白になることもありますので要注意です。

資格取得後の就職先について

柔道整復師の就職先は『接骨院・整骨院』『病院』『スポーツトレーナー』『介護福祉分野』『障がい者施設』などがあります。

柔道整復師の資格があると『接骨院・整骨院』の開業ができます。

『接骨院・整骨院』では健康保険を適用した治療や、交通事故での負傷者に対し自賠責保険による治療を行うことができます。

『介護福祉分野』ではデイサービスや高齢者施設で機能訓練指導員として働くことができます。

最近よく耳にする『リハビリ特化型デイサービス』では、たくさんの柔道整復師が活躍しています。

今後の柔道整復師について

柔道整復師の専門学校が増えたことで、年々柔道整復師の有資格者が増加傾向にあります。

柔道整復師を取得すると『接骨院・整骨院』を開業する人が多く、整骨院の数がどんどん増えています。

一方で『接骨院・整骨院』を廃業している方も増えています。

数が増えていくと、当然比較対象も増えていきますから、人気のない『接骨院・整骨院』は淘汰されていきます。

病院や歯科医院などにも言えることですが、患者が来なければ経営は成り立ちません。

今から『接骨院・整骨院』の開業を考えている方は、集客に関する勉強も必要になってくるかと思います。

選ぶ側は、治療や手技療法はできて当たり前という気持ちで選んできます。

ナンバー1を目指すことよりも、選ばれるオンリー1を目指していくことが収入にもつながりやすいかと思います。

開業を考えていない有資格者は『介護福祉分野』に目を向けてみてはどうでしょうか?

柔道整復師は機能訓練指導員として活躍できます。

介護福祉分野で実務経験を積んでいけば、後に介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)の受験資格を得ることができ、働く場所の選択肢も増えていきます。

高齢社会になっている現在、高齢者福祉の分野での活躍も検討してみてはいかがでしょうか?

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