柔道整復師の将来は明るい?【その不安を解消します】

柔道整復師LIFE
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柔道整復師の将来は明るい?

  • 柔道整復師の将来性ってあるのかな?
  • このまま柔道整復師として働いていけるのかな?

このような悩みをかかえながら毎日を過ごしている柔道整復師の方たちが少なからずいると思います。

結論からいいますと、柔道整復師の将来は明るいと言えます。

ただし、整骨院で保険請求のみを当てにして運営している柔道整復師の道は険しくなると思います。

この記事を書いている私自身も柔道整復師で整骨院を運営していたこともあります。

ですが、現在は柔道整復師の資格を活かして整骨院以外の仕事をしています。

その経験を踏まえて柔道整復師の将来は明るいという話をしていきます。

その前に、現在整骨院を運営している方たちに向けてお話ししたいことがあるのでちょっと読んでみてください。

柔道整復師はどこまで増えるの?

整復師の専門学校が乱立され、毎年多くの柔道整復師が誕生していることは柔道整復師業界に身を置けば誰もが知っていることですよね。

毎年のように柔道整復師の数が増えていくと、就職先は大丈夫かって思いませんか?

柔道整復師の資格を取得したからには自分で整骨院を開業したいと思っている方が多くいますが現実は厳しいですよね。

そしてここ数年では、街のあちらこちらに整骨院が出来ては消え、出来ては消えが繰り返されています。

整骨院で働くことができなくなれば、どこで働けばいいのでしょうか?

その辺の詳しいことは、記事の後半で説明していきたいと思います。

保険請求は整骨院の悩みの種?

実際に整骨院を運営している方ならよくわかると思いますが、保険の療養費だけで運営していくことって相当しんどいですよね。

10年くらい前までなら3部位請求しても大きな問題もなく通っていましたが、いま現在はかなり厳しいですよね。

そして、長期にわたって治療を行うためによく使われている『部位転がし』もかなり指導が厳しくなっています。

このようにグレーゾーンをひた走りながら運営している整骨院って結構あります。

保険の療養費だけでに頼った売り上げだと客単価の平均売り上げは千数百円くらいです。

正直なところ、しょぼいですよね。

療養費のみで1日の売り上げを数万円出そうと思うと、患者一人にかける時間は数分で何十人対応していかなければいけません。

薄利多売方式ですね。

もっと多くの売り上げを出したい。

そうなると次に手を打つ手段は療養費と自費治療を組み合わせて売り上げアップを図ります。

ご存じの通り、保険と自費を合わせて治療する混合診療は本来は認められていません。

しかし、整骨院の視点から言い分は、整復師が取り扱う保険請求は医療費ではなく療養費だから大丈夫なんだそうです。

病院は医療費で整骨院は療養費。

医療費と自費を組み合わせた混合診療だからダメ。

療養費と自費を組み合わせても混合診療にはならないからオッケー。

と理由だそうです。

このような事も実にグレーな部分だと思います。

混合診療について知りたい方は下に参考リンクを貼っておきますので参考にしてください。

参考リンク 混合診療ってなに?

日本医師会

トンチか屁理屈か?

ご存知の通り柔道整復師が取り扱うことができるケガは急性のケガにしか治療は認められておりません。

柔道整復師の業界では亜急性と言う言葉をよく聞きます。

亜急性の概念も急性だからという理由で、慢性疾患の症状から発生した傷病を半ば強引に亜急性と位置付けて保険請求している整骨院も多いですよね。

例えば慢性的な肩コリで首肩が張っている方がいたとします。

なにかの拍子で振り向いたときに首を動かしたから、その衝撃で首と背中に少し痛みが走ったとの理由で頸椎捻挫と背部下部挫傷として保険適用しましょう、なんて治療をしている整骨院もあります。

私としては、うーん?と反対にこちらが首を捻って考えたくなりますね。

柔道整復師が保険の療養費を当てにして生き延びていくことって、近年ではかなりグレーで険しい道だということが言えます。

保険の取り扱いをもっと厳しくするべき。

私自身の考えとしては、柔道整復師が保険を取り扱うためには厳しい研修の受講を必須にしてもいいと思います。

もしくは実務経験を何年か積まなければ保険を取り扱うことができないとか。

何かしらこれからの時代に適合していけるような工夫や修正は必要だと思っています。

今でも保険取り扱いの現場が厳しくなっているので今後どのように改善していかなければならないか考えていく必要があると思います。

記事の最初の方で書いた、柔道整復師の将来は明るいということに対しての説明がまだでしたね。

それでは、柔道整復師の将来は明るいって言えるのかってあたりを説明していきます。

柔道整復師の生き残る道は整骨院だけじゃ無い!

『柔道整復師の生き残る道は整骨院だけじゃ無い!』

いやいや、そんなことはわかってますよという声が聞こえてきそうですが。

柔道整復師が整骨院以外で働く場所は、介護施設やトレーナーなどがありますよと、専門学校で学んでいるときから聞かされていたと思います。

その点について、もう少し踏み込んだ説明をしいと思います。

柔道整復師が活躍できる職種は?

・整骨院の施術者

・介護施設での機能訓練指導員

・スポーツトレーナー

この当たりはよくあげられますよね。

次に説明する職種は実務経験を積み受験で合格または研修で取得できる資格です。

・介護福祉士

・介護支援専門員

・サービス管理責任者

・児童発達支援管理責任者

・社会福祉士・・・etc

ご覧のように介護福祉系の仕事が多いです。

柔道整復師は特別養護老人ホームやデイサービスなどで機能訓練指導員として勤務するできます。

そこで働くことによって実務経験が積まれていきます。

例えば介護福祉士は国家資格ですが、介護現場で3年以上の実務経験と規定の研修を受けることで国家試験を受験することができます。

介護支援専門員も同様で介護現場で5年以上の実務経験を積むことで、介護支援専門員の資格を取得するために受験することができます。

サービス管理責任者と言う資格は障害福祉サービスに関する資格です。

こちらも決められた実務経験を積むことで、サービス管理責任者の研修を受けることができます。

近年増えてきた、児童発達障害のデイサービスでの管理責任者になるための研修も実務経験を積むことで受けることができます。

社会福祉士も現場での実務経験と条件によって異なりますが、実務経験と年以上専門学校で学ぶことで社会福祉士を受験することができます。

柔道整復師の資格を持ち介護の現場で働くことで実務経験を積むことができ、その実務経験を活かすことで様々な資格取得に挑戦することができます。

この記事のはじめの方でも書きましたが、整骨院の競争はとても厳しいものとなっています。

過当競争に勝ち抜いていくのは険しい道のりになることでしょう。

だからこそ、柔道整復師は介護業界へ進出していくことが柔道整復師の生き残る道だと思っています。

医療系の柔道整復師の資格を持ち、介護福祉系の現場で働くことで医療と福祉療法の知識と技術を身につけることができます。

活躍の選択肢が増えるのです。

そう考えると柔道整復師の未来は明るいと思いませんか?

これでいいのか若い柔道整復師たちよ!

高校卒業してすぐに柔道整復師専門学校に入り、資格を取得した後に整骨院で勤務をする若者たちも多いことでしょう。

しかし、私は最近ある光景を見て少し悲しい気持ちになりました。

私の住んでいる地域に何店舗か整骨院を経営している事業所があります。

そしてその事業所が新た整骨院をもう1店舗開設しました。

その新規開設キャンペーンがひどいことになっていまいした。

その整骨院で働いているであろう若いスタッフたちが、通りすがりの人にチラシを配ったり、強引な客引きをするような勧誘をしたり、看板を持って大きな声で『無料体験してみませんかー』などと一生懸命頑張っている姿を見ました。

しかしその姿を見ると、君たちは本当にそんなことがしたくて高いお金を払って柔道整復師を取得したのかと心の中で思ってしまいました。

もちろん彼らも仕事だから頑張っているのでしょう。

やりたくないのにやっているという人も中にはいるでしょう。

でも私は思います、その仕事は未来につながっているのか?

何年後かには疲れ果てていないか?

もし整骨院で働いている若い柔道整復師の方達!

この記事を読んで介護業界で働いてみたいなと思っている人はいませんか?

これからの未来を考えていくと柔道整復師の療養費は徐々になくなっていく可能性もあります。

しかし日本はかなり高齢者社会です。

介護現場での需要は高まっていく一方です。

だからこそ柔道整復師介護業界に進出し自分たちの生き残っていく道を作っていくべきなのです。

そう考えると、柔道整復師の将来はとても明るいと思いませんか?

整骨院で働いているけど悩んでいる柔道整復師の方たち、ぜひ介護業界で働きステップアップを目指していきましょう!

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