整骨院の仕事がきつい、もうやめたいと考えている柔道整復師の方たちへ!

柔道整復師LIFE
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整骨院の仕事がきつい、もうやめたいと考えている柔道整復師の方たちへ!

  • 仕事の拘束時間が長くて体がきつい。
  • 整骨院が増えすぎて患者の数が減ってきた。
  • 整骨院の仕事に限界を感じてきた。
  • 毎月の保険請求がもうイヤだ、やめたい!

このような悩みを抱え、整骨院の仕事をやめたいなと思いながら仕事を続けている柔道整復師の人もいるでしょう。

そのような悩みを抱えてている柔道整復の方たちへズバリお伝えします!

つらい思いをしているのなら、すぐにでも整骨院の仕事をやめましょう!

大丈夫です、整骨院の仕事をやめても柔道整復師の資格を活かすことができる仕事はありますよ。

何を根拠にそう言っているのかという反論はありますよね。

それでは、私の体験談から説明させてください。

整骨院の仕事なんてやってられるか!

私は柔道整復師の資格取得後に、とある整骨院で数年の実務経験を積みました。

後にその整骨院で管理柔道整復師(院長)として5年務めた経験があります。

その時に働いていた労働時間は、休憩も入れると朝の9時から夜の8時まで職場に残り仕事をしていました。

雇われての管理柔道整復師でしたので、オーナーからはもっと売り上げをあげろと言われていました。

整骨院業務は保険の取り扱いに関してもグレーな部分があり、毎月の保険請求業務が正直に言って大キライでした。

いつも目に見えないプレッシャーをヒシヒシと感じていました。

こんな過酷な毎日に少しづつウンザリしてしまい、ついに整骨院での仕事をやめる決意をしました。

やめてまもなく自分で整骨院を開業しようと思っていましたが、知り合いの紹介で介護施設(デイサービス)で機能訓練指導員として働いてみないかと声がかかりました。

介護保険に関する知識は多少あったのですが、不安を感じながらも転職することを決めました。

デイサービスの勤務に転職したところ、勤務時間は8時30分~17時30分。

日曜日が休みで平日は交代で1日休みがあり週休2日でした。

月給は整骨院で勤務していた頃より少し下がりました。

しかし、転職した勤務先は年に2回に分けて合計基本給の3ヶ月分のボーナスが支給されたので年収で比較しても整骨院で勤務していた頃よりも見劣りしていません。

整骨院時代よりも勤務拘束時間が短くなり給料もそれほど変わらない。

なんといっても勤務の拘束時間が短くなることで、夜の時間を有効に使うことができます。

なんて有意義な時間を過ごすことができるんだと、改めて実感しました。

正直なところ、整骨院で働いていた時に感じていた目に見えないプレッシャーから解放されたことで心が楽になりました。

このような経験から柔道整復師が介護業界でも十分活躍できるのだなと身をもって実感できました。

介護の現場における柔道整復師の役割とは

介護施設で柔道整復師ができる職種は『機能訓練指導員』という職種になります。

機能訓練指導員の仕事は、かんたんに説明すればリハビリ担当ですね。

厳密にいうとリハビリではないのですが、低下した日常生活動作の訓練を行うのです。

日常生活動作とは、日常生活においての身の回りの活動や動作のことです。 

身の回りの活動や動作とは・・・

  • 食事(ご飯を食べる)
  • 更衣(着替える)
  • 整容(身だしなみを整える)
  • 排泄(トイレで大便、小便をする)
  • 入浴(お風呂に入り洗身、洗髪する)

介護状態になるとこの日常生活動作のどれかに支障をきたすことが多くなります。

機能訓練指導員は、これらの日常生活動作が、どのような理由で機能が低下したのかということを分析します。

そして、分析した内容に基づき個別で機能訓練計画書を作成しリハビリ(機能訓練)を行なっていくのです。

整骨院では主に外傷での疾患で来院される方がほとんどです。

介護サービスを利用されている人たちは、外傷から機能低下している人もいれば、内臓や循環器系に異常をきたして機能低下している人など、実に理由が様々です。

柔道整復師の専門学校で勉強した、病理学や一般臨床の学科を学んだことが大いに役にたっています。

機能訓練指導員の主な仕事内容

次にあげた6つの項目は機能訓練指導員の主な仕事内容です。

  1. 個別機能訓練計画書の作成・訓練実施・モニタリング
  2. 血圧・体温・脈拍などのバイタルチェック
  3. 集団で行える体操メニューの考案と実施
  4. 個別で歩行訓練やマッサージなどのリハビリ実施
  5. 定期的な体力測定の実施
  6. 介護職員に対して機能訓練を実施するにあたっての指導

この6つが機能訓練指導員の主な仕事になります。

個別機能訓練計画書の作成・訓練実施・モニタリングとは

機能訓練指導員は介護サービスを利用している方が、どのような健康状態で体のどの部分の機能が低下しているのかという問題点や課題を分析します。

その分析結果に基づき「歩行訓練を実施しよう」とか「硬くなった関節を緩めるためにマッサージしよう」など機能訓練の内容を決めます。

それらの内容をまとめたものを個別機能訓練計画書といい機能訓練指導員が作成します。

かんたんにいえば、

『体のこの部分が悪いから、こういったリハビリを頑張りましょう』

という内容の計画書を作成するということです。

そして機能訓練計画書の内容に沿って機能訓練を実施します。

実施した訓練は毎回記録し、毎月モニタリングを行い経過観察します。

計画書の見直しは基本的に3ヶ月に1回のペースで評価します。

その評価に基づき、継続して同じプログラムで機能訓練に取り組むか、見直して計画書を再度作成し直すか決めます。

  1. 機能訓練の計画を立てる
  2. 機能訓練を実施する
  3. 3ヶ月後に実施した内容を評価する
  4. 計画書を見直す

以降は1〜4の工程を繰り返しとなります。

血圧・体温・脈拍などのバイタルチェック

介護サービスを提供する前には必ず血圧・体温・脈拍などの健康チェック(バイタルチェック)を行います。

介護施設には看護師も勤務しているので、バイタルチェックは看護師が中心となって行います。

しかし、バイタルが安定していない利用者に機能訓練を実施することはできないので、機能訓練指導員も一緒にバイタルチェックを行い、その日の利用者の健康状態を把握しておきます。

集団で行える体操メニューの考案と実施

機能訓練指導員が勤務する介護施設は、主に特別養護老人ホームかデイサービスになります。

そこにいる利用者たちを何名かの集団に分けてリハビリ体操の指導をします。

例えば小さなバランスボールを使ったトレーニングや、セラバンドを使った運動を行います。

もちろん機能訓練指導員が考えた関節運動や体操を行ってもいいです。

最近ではYouTubeにいろんな集団体操の動画がアップされていますので、その動画を見ながら楽しくワイワイと運動をすることもあります。

個別で歩行訓練やマッサージなどのリハビリ実施

利用者の方は一人一人健康状態が違います。

そして実施していくプログラム内容も個別で違います。

以下に例をあげますと・・・

  • 脳梗塞の後遺症で片麻痺で拘縮した関節をマッサージやストレッチなどの施術
  • 大腿骨骨折から歩行が困難となり平行棒を使い歩行訓練の指導
  • 車椅子から洋式便所に移乗するときの立ち座りの訓練
  • ベッドから起き上がることが難しい方の起居動作の訓練

この個別機能訓練を実施するときは、柔道整復師の専門学校で学んだリハビリテーション学や運動学が大いに役に立ちます

以上が、介護施設における機能訓練指導員の主な仕事内容となります。

定期的な体力測定の実施

利用者の人たちは高齢者が多く、日々健康状態が変化していくことが非常に多いです。

ですから、定期的にどれくらいの距離を歩けるのか?握力はどのくらいあるのか?を定期的に測定して把握しておく必要があります。

身長や体重なども健康状態の指標に大きく役立つ為、欠かすことのできない業務です。

介護職員に対して機能訓練を実施するにあたっての指導

機能訓練計画書は主に機能訓練指導員が作成しますが、作成するにあたっては、現場に関わる他の職種の方の意見も取り入れながら作成しなければなりません。

実際に介護職員の方に機能訓練を実施してもらうこともあります。

機能訓練指導員は他の職員たちに、適切なアドバイスや技術指導を行いスキルを上げていくという役割もあります。

介護業界は忙しくなる、だから柔道整復師も必要!

繰り返しになりますが、私は整骨院の仕事がとても大変だったので心身ともにいっぱいいっぱいでした。

だから、これ以上は無理だと思い整骨院の仕事をやめました。

後悔は無いです。

むしろ介護業界に転職して身も心も晴々とした気分です。

この記事を読んでいる柔道整復師の方で、過去の私と同じような気持ちで仕事をしている方がいるのであれば少しでも早い転職をおススメします。

現在、日本には100を超える柔道整復師養成学院があり、毎年5000人ほどの柔道整復師が誕生しています。

街には整骨院があふれ患者の奪い合いです。

健康保険の治療にも限界はありますし、自分で開業しても実力がなければ淘汰されてしまいます。

正直なところ、介護現場のリハビリでは理学療法士や作業療法士の方が少し優位に立っています。

だからこそ介護業界へ柔道整復師がどんどん進出し、柔道整復師の生きる道を作っていかなければならないのです。

2025年には団塊の世代と呼ばれる人たちが75歳を迎え、日本の人口の4人に1人は高齢者になるという時代がそこまできています。

高齢者が増えると介護状態になる人も増えていきます。

そうなると、ますますリハビリ職の需要が高まります。

だからこそ、介護業界に転職するなら今なのです!

一緒に介護業界で柔道整復師の存在を広めていきましょう!

まとめ

  • 整骨院の仕事がきついなら今すぐやめて介護業界へ転職しよう!
  • つらい仕事から解放されると身も心も晴ばれ!
  • 柔道整復師は介護施設で機能訓練指導員として働くことができる!
  • 超高齢者時代はすぐそこ、介護業界で柔道整復師の出番が増える!

整骨院の仕事がきつくてやめたいと考えている柔道整復師の方たちへ!

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